チャットアプリで女の子と会う約束をしたら、ヤクザが出てきて2万円カツアゲされた話

こんにちは!

突然ですが、みなさんはカツアゲってされたことありますか?僕はあります。

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いやこちらのカツ揚げではなくてですね…

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(1件もヒットなし?嘘だろ…?)

そうです、コワい人にお金をふんだくられるあのカツアゲです。

"カツアゲ(かつあげ、喝上げ)とは、日本における恐喝行為の隠語である "(wikipediaより引用)

社会人になってからですね、結論から話してくれ!とよく言われるのでね、どんな話か先に書いておくとですね

「チャットアプリで女の子と会う約束をしたら、実際出てきたのがゴリゴリのヤクザでお金を取られてしまった」 

 というお話です。タイトルが全てです。

長くても7~8分もあれば読めるようになっていると思います。よろしくお願いします。

 

 

時は遡ること7年前―

通学中の暇つぶしのために始めたチャットアプリ。

昨日からやり取りを始めた人から1通のメッセージがきました。

 

「明日休みだけどヒマだったりしない?住んでる所近いし遊ぼうよ!」

 

え~会うのか ちょっと怖いかも…

そんな恐怖を感じることもなく、「いいよ!」と二つ返事をするのは当時16歳だった僕。

高校生になってからゲームのオフ会によく足を運ぶようになっていたので、インターネットを介して人と会う障壁は無いに等しいものでした。

 

相手の住んでる駅の近くで待ち合わせすることになったので経路を調べます。

 

「55分…?」

 

突然ですがここで自己紹介をします。

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僕は埼玉県というところに住んでいるのですが…

 

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この埼玉県ですね、電車で縦に移動するのは比較的容易なんですが、横に移動するのにやや不便という特徴があります。(超ざっくり)

 

そのため、同じ県に住んでいる=住んでる所が近い」ではないというワケなんですね。

55分は面倒…。でもまあ日曜日は何も予定ないし、家にいるよりは全然いいかな…。

 

いざ待ち合わせ

ということで待ち合わせ場所に向かいます。

指定されたのはイトーヨーカドーの近く。いかにもお互い高校生らしい場所指定。

僕は見知らぬ駅に降り立ったワケなんですが、あたりを見渡してもイトーヨーカドーはありませんでした。若干焦ります。

 

「駅から少し歩いたとこにある!」

 

あ~なるほど!じゃあ近くになったらまた言うね!

今思えばですが、55分かけて未知の場所、知らない人に会いに行くエネルギーがすごい(今は再現できない)

 

まあなんて言ったって相手はJKですよ。同い年だけど。

あれ当時の僕の年齢言いましたっけ?16ですよ、16。高校生。童貞。そりゃ~行きますよね。相手の顔詳しく確認してなかったけど大丈夫でしょ! 

 

「どの辺にいる?」

 

おかしいな。約束の場所の近くに来たけど女の子の姿が見当たりません。

いるのはシワシワに干からびたおばあさんとモヤシみたいなガリガリの男性…あぁこれは鏡に映る僕でした。

 

「近くにホテルあるからそっちに来て!」

 

あ~あそこの東横インね。OK!

 

「あの!」

 

なんか人気少ないところだな…。

近くまで来たけどやっぱり見当たらないし冷やかしだったかな~

 

「オイ、〇〇だよな?顔写真一緒じゃん。」

 

そうですけど…。突然イカついにーちゃんに話しかけられて一瞬固まりましたが…

 

「オレがなつみだよw」

 

…。

 

 

イカついビジュアルも相まってガチガチに固まってしまいました。

冷静に考えてください。なつみだと思ったらヤクザだったんですよ?別人じゃないですか…

 

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グレイモン守礼門ぐらい違います。

(グレイモン…頭部が茶色く硬質化し兜のようになった恐竜型デジモン。必殺技はメガフレイム。その強烈な火炎で敵を討つ。

守礼門沖縄県那覇市首里にある首里城歓会門の外、首里を東西に貫く大通りである「綾門大道」の東側に位置する牌桜型の門(楼門)である。

 

なつみ「金出して。2万」

 

話飛躍しすぎなんですけど…。

 

話を一旦整理します。

STEP1:チャットアプリで知り合った女の子と会う約束をしました。

STEP2: 実際に来たのはなつみちゃんではなくヤクザでした。

STEP3:お金を請求された!どうして?

NEXT:どうやらメッセージを打っていたなつみちゃんこのヤクザ別人らしく…

"僕は2万円で風俗に行く"ことにされていました。

 

???

どういうことなんでしょうか?もしかして僕、話をまとめる能力低い?

整理のさらに整理をすると~~!

 

チャットアプリでは、風俗の"受け子"(呼び方に語弊あるけどニュアンスだけ伝わってほしい)というのがいるみたいなんですね。

いわゆる業者ってヤツなんですけど、メッセージ上で最初からそういう合意のもと会うやり取りをしていたら指定の場所に女の子が来るみたいです。(風俗の出張サービスみたいな感じです。あっ…もともとデリバリーするからデリヘルなのか!ワハハw)

まあこんなことは置いておいて、方法はいくつかあるみたいで、

 

今回は、「メッセージ上そういう内容は一切なかったけど、相手が風俗の窓口をしているヤクザ」ということでした。

 

要は相手からしたら、指定の場所に男が来さえすれば手段はどうでも良かったというワケですね。

 

 近年稀に見る不意打ちです。あまりにも理不尽なごり押しすぎて気付けませんでした。

 

いや警察に通報すればいいのでは?と思いますよね。

僕もその通りだと思います。でも実際結構難しくてですね…

会ってからヤクザだと発覚する」のがタチの悪いポイントです。

16歳の時に、ゴリゴリのヤクザと対面したら普通にビビりますし(今も嫌です)

こちらが未成年ということもあり、警察に事情を話すと恐らく両親へそのままエスカレートしてしまいますよね。

「女の子だと思ったらヤクザでお金取られた!」なんて言うの恥ずかしかったんで…

ちっぽけなプライドを逆手にとられてまんまとハメられてしまいました。

 

まとめると、僕は今なつみ(ヤクザ)に2万円を払うように迫られている状況です。誰か助けてくれ。

 

時を戻します。

 

女の子と遊ぶつもりがどうしてこんなことに…。

 

事務所来るか?とか言われた気がしますが恐怖に襲われていた当時の僕の耳にそんな言葉入るはずもないです。

 

ビビりまくって判断能力が地の底まで落ちていましたが、そんな僕にも1つだけ分かること。

それはなつみ(ヤクザ)に2万円払えばとりあえずこの場は解決するということ。

 

 まあ真の問題は僕の財布に2万円も入ってなかったことなんですけどね。

 

16歳の僕は2万円握り締めて風俗に行くつもりでイトーヨーカドーに来たつもりはなかったので…

 

僕に与えられた選択肢は5つです。

①2万円払ったら女の子呼んでくるからちょっと待ってろ

②それともオレと遊ぶか?w

③そんなビビってるなら可哀想だし別に女の子呼ばないよ。でも2万円は払えなw

④たたかう

⑤にげる

 

①…初めての体験が、脳裏にヤクザがチラついた状態の風俗。みなさんはどうですか?

思考能力が地獄みたいに落ちた当時でもそれはないなと思い、選択肢から消えました。

 

②…初めての体験が、ヤクザ。みなさんはどうですか?

僕は仮に初めてじゃなかったとしても嫌なので、選択肢から消えました。

 

③…2万円払って帰るぐらいならエッチしたほうがいんじゃない!?

2万円持ってなかったので、選択肢から消えました。

 

④…戦わないといけない強敵に挑む…!RPGでありそうな展開ですよね。

対格差で勝負にもならないので、選択肢から消えました。

 

⑤…50m走はクラスで上から5番目ぐらいの微妙な速さ。うーん…。

一刻も早く逃げたかったけど、捕まった時のリスクがヤバそうなのでナシ。

 

 

八方塞がりとはこのことか。

賢いみなさんならもうお気づきだと思いますが、僕が2万円持ってない時点で最初から詰んでいるんですよね。誰か助けてくれ(本当に助けてください)

 

とにもかくにもですね、このクモの巣に引っかかってしまった以上お金を払うしか選択の余地がない。絶体絶命です。

 

…しかしですね、人間ピンチに追い込まれた時ほど逆転への兆しが見えてくるというものです。

僕の頭の中に生まれた一筋の光。6番目の選択肢―それは

 

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⑥泣く

 

な~にが幻のシックスメン!?じゃw

 

2万請求されてるのに2万持ってないんですからね、泣きついて有り金全部はたいて許してもらうしかないなと思いました。

 

財布に手を伸ばします。中身を確認すると入っていたのは1万円が1枚と千円札が5枚…。

 

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僕の答えはこれです。

 

⑥「1万円札の下に千円札を1枚重ねて、2万円のようにして渡す」

 

どういうことかというと、下に重なった札を確認するタイミングで一瞬時間できるじゃないですか。なのでその瞬間に走って逃げました。

お金を渡すタイミングと同時に、「わかりました、払います。いい勉強代になりました。ありがとうございました!」

と言ってお金を確認する時間より前に、僕の言葉に返事をするタイミングを作り出してから、足に力をこめて全力で…ゴー!

 

文面だと伝えるのは限界がありますが、「お金を払ったが、怖気づいて逃げ出してしまった感」を限りなく演出したつもりでした。

なつみ、めちゃくちゃ笑ってたし奇跡的に追いかけられることはありませんでした。

(恐らくですが僕が走っている間にお金の確認をしていなく、バレずに追いかけられなかったことが幸運でした。)

 

以上、ネカマのヤクザにビビった昔話でした。

千円札を1万円のトークンとして扱い、その場を切り抜けることに成功しました。

今思うとまあまあなコストの踏み倒しに成功していてウケますね。

 

当時はこれで解決した時我ながら機転効くなと思ったけど、文字に起こしていてめちゃくちゃバカっぽいなと感じます。この場面だけの問題ではなく最初からおバカな僕が悪いんですけど。

 

おわりに

タイトルに2万円って書いちゃったけど僕の必死の行動のおかげで実際の被害額は11,000円でした。嘘ついてごめん。

 

今振り返るとめちゃくちゃダサいです…本当に。

でも昔の行動力とガッツは今はもうないのが余計に悲しいところ。

これがゲームだったら将来僕がムキムキに成長してヤクザに仕返しに行く、勧善懲悪のストーリーとなっていたことでしょう。

現実はそんなことなく、もうお金を取り返す手段もないし、ヤクザに会ってまで今更欲しい額じゃないかな…埼玉の田舎にはもう行きたくないです。

 

土壇場の行動で4,000円浮いたけど普通に高校生の時は痛手だし、めちゃくちゃ萎えていた&人に言うのが恥ずかしかったので誰にも話してませんでした。(当時Twitterも消していたので発信する場所もなかった)

 

高校生の時は本当にネットリテラシーが欠如していたと思います。今でも反省しています。

 

え…じゃあ今はネットリテラシーが身に付いてるのかって?

 

 

eternalniwaka.hatenablog.com

 

大学生の僕は、もっとクレバーでスマートな方法でピンチを切り抜けることになるぜ!(第2章)

人間は失敗から学ぶ生き物なのだ。

 

 

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございました!